10年を振り返って その1
 コンクールでは一般的にコンクールスタンスタンダードとも思われるような、数十の聴いてすばらしいし演奏者のテクニックも伝わり演奏家も演奏したくなるという「名曲」が常に演奏され、新しい作品が演奏されたり、評価を受けるということは難しい。
 吹奏楽のコンクールでは、新作の課題曲と楽譜がブレーン社のとてもの早い段階での出版があり、演奏者・指導者・審査員に現代における作品を受け入れて良い演奏を行いそれを評価するという流れが有り、常々すばらしいと感じていました。
 マザーアース設立の時から常に同じ曲ばかりが演奏されるのではなくてコンクールでも新しい風をおこしたい。特に若い演奏者のコンクールで新しい作曲家の作品にもふれてもらいたいという思いが有りました。
 マザーアースの作品のなかでコンクールといえば「ムジカ・ナラ」(徳山美奈子作曲)がまず有ると思います。この曲は、第6回浜松国際ピアノコンクール2次予選の課題曲として作曲され、1次審査に進んだ84人中81人がこの曲を選び、2次審査に進んだ22人が演奏したという大ヒット作品が有る。この曲はその後、世界中の多くのコンクールやコンサートで演奏され続けている。コンクールの課題曲の場合、その年だけ広まって、さらにその曲が他のコンクールの自由曲や演奏者のスタンダードになって多くのコンサートで再演されることは、普通は難しい。しかし「ムジカ・ナラ」ピアノ名曲であり、コンクール終了後も人気が高く、継続して多くの人がこの作品を色々な場面で演奏して下さっている。この作品の広がりと多くの再演は、作曲家にとっても出版社にとっても心底嬉しいことです。
 他にも、作品が口コミでどんどん広がったすばらしい曲で、女声合唱曲で「少女のまなざし」(石若雅弥作曲)がある。この曲の作曲家の石若雅弥さんは若手作曲家であるが、彼が最初にこの曲をマザーアースで持ち込んでくれたとき「この曲には自身があります。既に自分のコンサートで自作CDも200枚は売れています。」と熱心に作品をアピールしてくれた。当時、確かに良い作品だとは思ったが、彼はまだ音大の学生であった為マザーアースもこれから彼が本当に本気で作曲家になって行くのかどうか彼の作曲家としての決意の程もどの程度なのか…と思い、「卒業まで待ってそれでも石若君の作曲家として活動する気持ちに変わらなければ再度連絡を下さい。」と言って一旦は断った。卒業後、彼は再度マザーアースにコンタクトしてくれ、私も「これは本気だな!」と感じ、出版した。そして、この作品は、石若君の周りの演奏者達という最初の輪から、ジワジワ、ジワジワ広がって、今では全国から楽譜の注文が来て、演奏されている。合唱の場合、コピー厳禁と書いてあるにもかかわらず、まだまだコピー楽譜を使う学校のクラブや演奏団体もあり、楽譜の売れている数と実際の演奏者の間には開きがあるので出版社が把握している以上にこの曲は多くの人に演奏され今も変わらず人気曲である。

 さて、楽譜のコピーの問題ですが,楽譜のコピーはこの名曲を生んだ作曲家の権利や弊社の権利を侵害している違法な行為なので、絶対にしないでほしい。楽譜を買うことは、次にこのような作品を生み出すための資金にも使われている。楽譜を買わずに演奏する人ばかりになれば、出版社はつぶれてしまい、その作品も広がらなくなる。そうなってしまっては、大きな意味で演奏者にとってもそういう悪循環はマイナスだと思う。私くらい…と思わず、マザーアースは絶版せず全ての作品を即日〜1週間で1冊から演奏者に届けていますので、楽譜を正しく演奏者分購入して下さい。そしてその楽譜の売上は、演奏者の為の未来の作品へ使われますから、演奏者に次なる作品を提供し続けることにつながります。
 また、マザーアースでは演奏者の皆様のコンサートの宣伝もお手伝いしています。メールでコンサート情報をお知らせ頂ければ、コンサート情報にアップしますし、チラシをマザーアース郵送頂ければ、マザーアースの商品発送に同封して広報することもできます。
詳細はお気軽に、マザーアースにお問い合わせ下さい。